吸血鬼と歌姫と


「ふふっ。付き合いません。
アキさんは変わりませんね。」


「美玲ちゃんも相変わらず手厳しいな。」


「私には...待っている人がいますから。」


ピアノの音が響いて、一瞬にして空気が変わった。



「In A Sentimental Mood...」


流れてきたのは思い出の曲だった。


ルキは私をまだ...見つけてくれない。


いつになったら逢えるんだろう?
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