吸血鬼と歌姫と
Conclusion
「こうして、お姫様と王子様は幸せに暮らしましたとさ....おしまい。」
パタンと絵本を閉じると
「この続きは??」
まだ幼い娘が私に尋ねる。
「え?続き??」
私が答えに困っていると、いつの間にか帰って来ていたパパが代わりに答えた。
「その後は結婚して子供を産んで、
ずっと幸せに過ごすんだ。」
「その後は??」
「幸せな人生を終えて、生まれ変わっても二人は出逢って、時には辛いこともあるが必ず幸せになる。
...それの繰り返しだ。」