吸血鬼と歌姫と
「どうしたの?美玲ちゃん。」
店長がようやくホールに現れた。
「いや、あの....」
しどろもどろになる私の代わりに
ホールの2人が店長に駆け寄る。
「なるほど!そういうことね♡」
2人から何かを聞いた店長がウキウキしていた。
嫌な予感しかしない....
「私からショートケーキを奢ってあげるから、美玲ちゃん飾って持って行ってあげなさい。」
そして、
私の腕を引っ張り小声で
「彼氏さんにね♡」
とだけ言って、店長はキッチンに戻って行った。