吸血鬼と歌姫と


「じゃあな、ミレイ。」



私の頭の上にポンと手を乗せられた。



キャーとレジの方で黄色い声がした。


あの女子高生2人だ。




「また来てください。」


ニコっと笑いながら、冷静にそっとルキの手を頭から離した。



「その笑顔、止めろ。
本当に学習能力無いな。」



「すみません、学習能力が無くて。」



私、もう気にしない!


笑顔を保ったまま、反抗した。
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