吸血鬼と歌姫と
trois
はぁー。
疲れた。
バイトから帰った私はソファーに寝転んだ。
「美玲、いつになったらちゃんとした仕事に就くの?」
寝転ぶ私に母が尋ねる。
何も答えない私。
「もう。いつまでも夢見てられないんだからね!」
怒って母が台所に戻って行く。
母と顔を合わせれば、
決まって同じやり取りになる。
...私だって、分かってるよ
だけど、まだ夢を追いかけたいから...