吸血鬼と歌姫と


「今度、作ってくるよ。」


いい機会だ。


これを機に少しは克服出来たらいいな。



「分かった。
出来たら1番に俺に聴かせろ。」



彼を見ると目があった。



ざわざわー




ばっと、目を逸らす。


何、今の?!


1番に聴かて欲しいって言われただけじゃん。


それだけなのに、心臓が騒ついていた。




「う、うん。出来たら教えるよ。」



彼と約束して、その日は家に帰った。


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