吸血鬼と歌姫と
「お前は俺にメロメロか?」
は?
納得したんじゃなくて、そんなこと考えてたの?!
「メロメロじゃないです!」
同時にギターケースを勢いよく閉めた。
「そうか....だったらお前をメロメロにしてみようか。」
私に構わず話し続けるルキ。
私をメロメロにさせる?!
どういう心境ですか?
呆れた私は
「どうぞご自由に。」
とだけ言って立ち去った。
「ミレイ!!明日も来いよ。」
ルキの声を背中で聞きながら...