吸血鬼と歌姫と

バイト先に向かう途中、
あの公園の前を通った。


昨日、私があんなことしなかったら
この公園で練習出来たのになぁ...



ふと公園の中にあるベンチを見ると、誰かが座っていた。


その後姿から誰か分かった。



...ルキだ。




謝らなくちゃ。


そう思うのに一歩が踏み出せない。




ルキの後姿を見ているだけで何も出来ないでいると、ルキが後を振り返った。


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