吸血鬼と歌姫と



「ありがとう。助かる。」



ルキがほっとしたのが分かった。


...そんなに大切な人なんだね。


あぁ、ダメだ。

折角、ルキと仲直りしたのに逃げ出したくなる。



「今日こそはお前の練習に付きやってやろう。」


偉そうな口振りだけど、
ルキの優しさが見えた気がした。


...今だけは優しくして欲しくない。
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