吸血鬼と歌姫と
sept
「頑張ったな、ミレイ。」
スタジオから出ると
電柱に持たれたルキがいた。
「待っててくれたの?!」
「当たり前だろ。」
ルキが私に近づき
「良くやった、良くやった。」
とワシャワシャと頭を撫でた。
「ペット扱いですか。」
「そうふて腐れるな、ミレイ。
俺様が褒めてやってるんだ。」
本当に上からしか言ってこない奴め。
ドキドキしてる自分が憎い。