吸血鬼と歌姫と
「御褒美くれないの?」
「そうだなぁ...」
冗談のつもりで言ったのに、
ルキが腕を組んで考えてくれた。
ちょっと可愛い??
「ルキ、明日空いてる?」
「あぁ、空いてるが...
どうかしたか?」
「一緒に探そう?
ルキの大切な人。」
少しルキが驚いたのが分かった。
「良いのか?」
「勿論!
ルキも頑張ってくれたから御褒美ね。」
「いい心がけだ。
だが、『御褒美』ではなく『御礼』と言え。」
「はいはい。」
適当に返事をして家に向かって歩き出した。