吸血鬼と歌姫と


「だから危ないと言っただろう?」


「ルキが変なこと言うからでしょ!」


「他に言うことは?」


支えて貰った以上、仕方が無い。


「ゔ...
ありがとうございます。」


支えていた手をルキが離した。



「明日の夕方ごろ、公園で待ち合わせでどうだ?」


「アバウトだけど、了解。」



「じゃあな、ミレイ。
気を付けて帰れよ。」


いつの間には家の前に着いていた。


「気をつけるも何も家のま...
あれっ?」


少し目を離した隙に、ルキはいなくなっていた。


ま、いつものことか。
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