君が残してくれたもの
今回も私が近付いたらダメだ。
そう、体が脳が言ってる。
屋上から逃げるようにして出てったのは良いけどどこに行こう?
…明海さんが前に居た、ショッピングモールにでも行ってこようかな。
あそこなら安全とか言ってたし。
ここからだとそんなに遠いわけでもない。
私は逃げるようにしてショッピングモールに向かった。
「羽音ちゃん?!」
その声と共に吃驚したような顔をした明海さんが居た。
「おはようございます、明海さん」
「お、おはよ。学校は?」
「サボりです」
「若いわねぇ~!!」
相変わらず明海さんはテンションが高い。
春夏秋冬年中無休でハイテンションなんだろうか…?
正直、このテンションにはついて行けない。
朝から元気すぎて目眩がしそうになる。
「そうですか?」
「うんうん!!」