君が残してくれたもの
「…明海さん」
「ん?どうしたの?」
「いえ、何でもないです」
「…そーだ、羽音ちゃん。今から私の昔の仲間たちに会いに行かない?」
「…え?」
「ここの地下なんだけどね?」
話がついて行けない…。
まず、こんな大型ショッピングモールに地下なんてあったんだ。
そもそもあったとしても元族の人たちが集まってたら凄い威圧感だろうね。
「…行ってもいいんですか?」
「大歓迎よ!!」
にっこり笑って私の手を引く明海さん。
私も黙ってそれを見つめながら明海さんについていった。
どんな人がいて、 どんな所かなんて分からないけど…悪ぃ所じゃないと思うんだ。
あくまで私の勘に過ぎないけれど。