君が残してくれたもの
いやいや、おかしいでしょ?
今、授業中ですし。
私も人のこと言えないけど遅刻組ですから。
…あなたたちは明らかに授業サボってヤっていらっしゃる。
図書室に来た私が間違いだった。
…でも、すごく綺麗な銀髪だなー…。
染め方が上手いのか…まさかのハーフなのか。
…あっ。
彼の銀髪に見とれすぎた私は、自分の立場を忘れて見いってしまった。
銀髪の彼とばっちり目が合ってしまったのだ。
これは、ヤバイ。
「…―恩…?」
女の人が甘い声で彼を呼んでいた。
丸聞こえなんですけどー…。
「…ん?」
「止めないで…っ?」