ETERNAL LOVE






約束の時間から10分ほど過ぎて 綾が新一の前に現れた



『お、遅くなってすみません!』

「本当だよ。10分も待たせるなんて!」


――どーしよー…

――新一先輩…相当怒ってる…



彼の顔色を伺いながら 『ご…ごめんなさい…』と誤った


すると 新一は綾のおでこを突っついた





「バーカ、真剣に受け止めるなよ。冗談だよ!」



そうゆうと 新一先輩はいたずらっぽい顔をして笑った――


綾もつられて笑みをこぼしてしまった


そして 綾は頬を桃色に染めて――





『先輩は…、いつも優しいこととか、嬉しい言葉を言ってくれますね』


「――」




自分が思っていることを 言葉にして伝えた

いつも綾のことを思って言ってくれているのだと思っていたから――







だが 新一はふと あることを思い出した


それは…――





“綾はそれで、期待しちゃっているんだ……”





拓斗が告げた言葉――


自分の行動が あとで綾をズタボロに傷付けてしまうことなんだと――





今は 社交辞令程度のつもりでも…――



「…そーだな」

『?』





急に態度がつれなくなった 新一
















綾は どう受け止めたのか…――


























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