ETERNAL LOVE






「俺には理恵がいるし…、なんて言ったら…」



うまく言葉がまとまらず 戸惑う 新一

頭をかきながら「だから…その…」と呟いている




『それは……、私のことがうっとうしいってことですか…?』


「違う!!!そうじゃない……けど…」





目の前が真っ白になる――


どんどん目の周りが熱くなってきて――

聞きたくないのに 言葉はでちゃうし 涙だって どんどん溢れてきちゃう





“今までの幸せが、いっきに散りになった”



そんな感じだった





『…嫌だったなら……、メールなんかしないでくださいよ!!!』


「…」




泣きじゃくる 綾――

黙り込む 新一――





『先輩なんか……っ…、大嫌い……』


「…うん」


『…大嫌い…っぅ……』


「…うん」


『――…けど…っ…』


「…」




『…やっぱり先輩が好き!……終わりにしようなんて…っ…言わないで……』







すると 空が泣き出した――

最初は弱かったのに どんどん強くなって 綾と新一に降りかかってくる――




「…ごめん……。俺には、理恵がいるから……」





そうゆうと 新一は その場を後にして 雨の中に消えていった――























< 44 / 75 >

この作品をシェア

pagetop