ETERNAL LOVE
『た…くと……』
彼は少し 寂しそうな表情をしていた
『今日、休みじゃなかったの…?』
「違う」
そう答えた後 少しためらっていたが 綾のほうをしっかり見て――
「昨日、おまえの両親に病気のこと聞いたんだ…」
『――…』
「俺、わかったんだ…。おまえが新一のことを好きだったのに別れた理由……」
ずっと胸のうちに留めてきた思い――
辛さ――
拓斗に気づかれてしまった
目の前は真っ白になる――
頭の中も真っ白になる――
「綾……」
拓斗は 少し寂しそうな表情をして 綾に腕を通し――
「俺にも、なんか言えよ…。おまえが辛い顔させんの…すげー嫌だから……」
片手で抱き締めてくれた…
涙を流しながら 何度も『拓斗…』と呼ぶ 綾――
それを彼は 何もいわず受け止めてくれた――