ETERNAL LOVE













朝の弱々しい日差しの中――

正門に吸い込まれるように入っていく生徒達


その中には 綾と拓斗もいる




彼女の足は だいぶ治り 自分の力で歩いていいほどに回復した

しかし 拓斗は相変わらず心配して いまだに家まで迎えに来てくれる



『ねー、もう歩けるからチャリで送ってくれたっていーよ』


「別にいーだろ?」




自転車をこぎながら なんだか不機嫌そうな声で 返事をする 拓斗


『別に、いーけど…』


「そんなに俺に迎えに来てもらうのが嫌なのか?」


『ち、違うよ!』





『とんでもない』と言わんばかりに 綾は即座に否定する


拓斗と一緒に登校するのが 嫌なのではない











ただ…――




「じゃー…、いーだろ?」


『うん…』









――彼の背中に抱き付きたくなってしまう…

――もっと近くに行きたくなってしまう…

――この胸の高鳴りが 止まらなくなってしまいそうで 少し怖いんだ――
























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