ETERNAL LOVE
教室から昇降口までの道を 拓斗と並んで歩いた…
無言だったけど お互い意識し合っているのが 見てわかってしまうそうだ
綾も 自分から誘ったことは初めてだったので 緊張してしまう
胸が締め付けられるような――
でも温かい――
なんとも不思議な感覚だった…
「じゃー、チャリ借りてくる」
彼の背中を見ながら 綾はさらに心臓を高ぶらせていた
『やばいー、死んじゃうよおぉぉ…』
意識しちゃうけど 誘わずにはいられなかった
朝 自分で断ろうとしていたのに やっぱり帰りたかったんだ…
そして 綾は 拓斗が通った道を見返す
――トクン...
『どーしよ…』
彼女の顔色は 赤く染まる一方だった