ETERNAL LOVE
「私…、麻生くんのためだったら何だってするよ…?」
「…」
「セフレでもいいから…」
自分の思いを一生懸命訴える ポニーテールの女子
しかし拓斗は 首を横に振った――
綾はその様子を 校舎の影から伺う
すると 急に胸がキュゥっと苦しくなった
もう届かない人なのに
無理だとわかっているのに
そう思いながらも 精一杯思いを告げてしまう姿を見ると 重ねてしまうんだ――
泣きながら新一に思いを告げた時のことを…――
『…先輩』
綾は気づかないうちに 新一の名前を口から零していた――
だが 拓斗はその思いを洗い流してくれるように 嬉しい言葉を言った
「俺には、夢中な女がいるから」
ポニーテールの子は その場に崩れ落ちてしまったけど 拓斗の表情は 晴々していた