ETERNAL LOVE
――ドキン…
――ドキン…
胸の鼓動は いっそう高まるばかり
まさか拓斗が“俺には、夢中な女がいるから”なんて言うとは思わなかったんだ――
綾の表情は 驚きと嬉しさで渦を巻いていた
壁に寄りかかって 手で顔を覆う…
少し奇妙だけど 笑みが毀れてしまう
――拓斗の言葉が 綾の心を軽くする
――拓斗の言葉が 綾の心を洗い流す
――拓斗の言葉が 綾の心を抱いてくれる
今の綾に 拓斗の存在でどれだけ救われたか――
『拓斗…』
「なんだよ…」
――え?
顔を覆っていた手を 恐る恐る外す
すると目の前には 面倒くさそうな拓斗がいた