桜廻る





しかし、その言葉は本当のようだった。





「明日の夜、またこの空間に呼びます。一日時間を与えますので、それまでによく考えておいて下さい」





時猫はそれだけ言うと、光を放った。


そして、その光は雅を包み込み……。


やがて雅の姿は、なくなった。











「──ありがとう……」




誰かの声が、最後に残った。




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