桜廻る
「土方さんの事が好きです。恋仲になりたいです。……でも、なれないんです」
「それは、どういう……」
「夢を必ず叶えて下さい、土方さん」
「雅……!」
ポロリと、雅の目から、涙がこぼれ落ちた。
「あはは。もう泣かないって決めたのに……何で……」
その目をごしごしとこする。
そして笑顔になって、言葉を繋げた。
「この時代から、応援してます」
そう言った途端……
雅の目の前は、真っ暗になった。
メニュー