桜廻る




「すまねぇな、雅」


「え?」


「こんな事にまで巻き込んじまって」





慌てて雅は首を振った。





「土方さんは悪くないですよ。それに……」


「……?」


「平成にいた時は、土方さんが私を支えてくれました。だから今度は、私が土方さんを支える番です」





砂浜を歩きながら、そう言葉を繋げる。


暗くて、土方がどんな表情をしているか分からない。



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