桜廻る




時尾は迷わず首を振る。





「全然。会津の為なら、頑張れますから」





そう言って、また笑った。


斎藤は、そうか……と言い、少し笑みを浮かべ、また戦場へ向かう。





「ほら!早くやりましょう!」


「あ、はい!」





(長く話しすぎちゃった)





時尾がパンッと手を叩いたのを合図に、二人は作業を再開したのだった。




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