桜廻る
すると……
土方は雅の肩に手を置き、そのまま布団に移動させて押し倒した。
その行動にも驚く。
しばらく雅の肩に手を置いたままの土方は、今の態勢を見てハッとし、慌てて離れる。
そして、雅の体に布団をかけた。
「俳句の事は、忘れろ。寝れば忘れる」
「え……っ」
「俺はもう少し起きてるがお前は寝ろ」
土方は背を向けて、再び銃の書物に目を通す。
「でも気になりますよ?何書いてるんですか、それ」
「……」
「教えてくれないと寝ません」