桜廻る




そして榎本に背を向け、自分がいた元の場所まで歩いていく。


ふと、雅は榎本の方を見た。


榎本は土方の後ろ姿を見ながら、感心したような笑みを浮かべていた。





「……思っていた通りの男だ」





そう言うと、榎本も去っていった。




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