桜廻る


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戸を開けて空を見上げると、大きく広がる星空。


綺麗。


綺麗だけど、気持ちは晴れない。


これから何が起こるか、雅は分かっている。


もしも状況が違っていたら、この星をどんな風に感じてただろう。


今はもう、道が真っ暗だ。


カウントダウンの圧力に、押しつぶされそうだ。


光が射してくれない。


暗闇から脱出して、未来を描いて今を生きたい。




──暗闇に光を注ぎたい。




早くそんな日々が来ればいいのに。


そう、願わずにはいられなかった。




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