桜廻る




「土方」


「はい」





真剣な声で、榎本は土方に問いかけた。





「君に反対されるのは百も承知だが……。全責任は、私が取る事にした」





静かにそう告げる榎本。


土方は眉間にしわを寄せた。





「何を言って……」


「君達がたくさん戦ってくれたお陰だ。ここまで、私達が長続きしたのは。これが私にできる最後の仕事だよ」





悲しそうに言う榎本。


土方は起き上がろうとした。


しかし、その動作を雅が止める。




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