桜廻る




そして雅は、何かを思い付いたように……懐に、ゆっくりと手を入れる。


ひまわりの柄が付いた、櫛。


それを持って、土方に見せた。





「これ、ありがとうございました」


「……あぁ」





土方は、やっぱりお前みたいだと笑った。


ひまわりと竹。


雅と土方。


竹は、志。


ひまわりは、光り輝く。


土方の志を……雅が照らす。


土方は、雅を抱きしめた。




< 380 / 419 >

この作品をシェア

pagetop