桜廻る




ぼやける視界。


変わりに広がる明るい光。


……そして、視界から消えていく土方。





「そんな……土方さん!」





雅は叫んだ。


しかし、そんな声も光によってかき消される。





(もしかして……現代に?)





土方に向かって、必死に手を伸ばす。


……届かない。





(いや、いやだ……っ)





頭がついて行かない状況のまま、雅は意識を手放した。




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