桜廻る
「……これだけは、言っておく。
俺はいつでも、お前の背を押す事が出来る」
「私の……背を?」
どういう事か分からなくて、首をかしげる。
そんな雅を一瞥し、土方は少し笑った。
「いずれ、分かるだろう」
「……?」
「とにかく俺はお前の味方だ。それだけは、分かってほしい」
そう言いながら、テーブルに出来上がったご飯を並べていく。
椅子に座って、二人は食べ始めた。
「味方だって言われたの、すごく、久しぶりです」
「そうか?」