桜廻る




「……これだけは、言っておく。
俺はいつでも、お前の背を押す事が出来る」


「私の……背を?」






どういう事か分からなくて、首をかしげる。


そんな雅を一瞥し、土方は少し笑った。






「いずれ、分かるだろう」


「……?」


「とにかく俺はお前の味方だ。それだけは、分かってほしい」






そう言いながら、テーブルに出来上がったご飯を並べていく。


椅子に座って、二人は食べ始めた。






「味方だって言われたの、すごく、久しぶりです」


「そうか?」




< 59 / 419 >

この作品をシェア

pagetop