桜廻る
「いただきます」
二人手を合わせて、ご飯を口にした。
土方がこの時代に来てから、三日。
色々あったが、土方も少しは、この時代に慣れたようだ。
「……美味い」
「美味しいですね」
なんて話しながら、食事が進んでいく。
ちらりと、雅は土方の顔を見た。
よく見れば……整った顔つきをしている。
「…何だ」
土方は、不思議そうに雅の目を見た。
「……!い、いえっ!」
羞恥で顔が赤くなっていく。
(は…恥ずかしい…)