告白、1分前。
告白、1分前。

1st「屋上」

ドキドキ…。



さっきから、音が聞こえるんじゃないかって…、


鳴る心臓が、



あたしの緊張の色を表す。




「あー!;恐いよッ。」


風が吹き抜けるこの場所、


べたな屋上。



足踏みをしながら肩を抱く。



あたしがここにいる理由?…それは、告白するって決めたからです。



決めた…?


あれッ?



いや、決められたからです。




「あー、恐いよぉ。帰りたいよ;」


美夏は置いていくし…、待っててくれてもいいのにぃ。



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