王に愛された女


◇◆◇◆

 濡れた服を炎で乾かした後、フィオーレは城下町に足を踏み入れた。

 城下町に設置されている掲示板に多くの貴族たちが集まっている。

 貴族に声をかけるのは躊躇われたが、勇気を出して近くにいた貴族に声をかけた。

「あの…」

「なんだ」

「何があったんですか?」

 フィオーレが聞くと、貴族は親指で掲示板を指さした。

 フィオーレは掲示板を見た。

「なっ…」

 そこには、驚くべき話が書かれていた。

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