王に愛された女



 オラシオンはそう言ってガブリエルに背を向けた。

「この子は穢れを知らない。俺が穢すわけにはいかない」

 そう言ってオラシオンは歩き出す。

 それを止めたのは、意外にもフィオーレだった。

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