私達の日常見てみます?

嘘?

『高校違って嬉しいわけ無いじゃん。馬鹿なの?』

そう言いながら涙を溜めている。

でもさ
最後の馬鹿は要らないんじゃ無いかな?
最近毒を吐くよね?

「…。ごめん。」

ちょっと悪戯して良いかな?

「何で嬉しいわけないの?」

『そんなの決まってるじゃん!
好きだからだよ!……!?』

そう言って顔がみるみる赤くなっていくのが分かる。

勢いで言ったのかな?

恥ずかしそうに顔を俯いている茉美を抱き締めた。

小さな体が俺の腕の中にある。
体温でさえもいとおしい。

茉美を見ると耳まで真っ赤になっていた。


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