3組のかいくんと7組のゆいちゃん
そのままかいくんの下駄箱を探す。
海崎と書かれた下駄箱に触れ涙が止まらなくてそのまま崩れ落ちた。
「大丈夫?」
顔を上げるとカバンを下げた男の子の姿が見える。涙で曇って見えなかったけど目を凝らしてみると高瀬くんが立ってた。
「立てる?」
「あ、はい」
「あれ?前に一回ぶつかったことあるよな?なんかあった?泣いてるみたいだけど」
「な、なんでもないです」
「俺で良かったら話聞くけど?どうせ今から教室行っても遅刻だし」
差し伸べられた手。
聞こえる予鈴のチャイム。
縋り付きたくなって私はその手を取った。