ブラックⅠ-出会い-


レイジに肩を引かれて校舎の中へと入って行くとやっぱり聞こえてくる噂の数々。



「やだー!肩抱いてる!やっぱり付き合ってるんだよー」



「レイジさんが彼女作るなんてー!」



きっとレイジは心底迷惑に思ってるに違いない。さっきだって私と付き合ってるフリするの嫌だって言ってたし。

なのにリュウガが私を助けたせいで巻き込まれたレイジ。




アキさんに私を任せられたせいで守らないといけなくなってしまったレイジ。




なんか、申し訳ないかも…。




「レイジ…」



「あ?」



「私のせいで彼女作れないね…」




呆れたように鼻で笑う彼は八重歯の見える口角を上げると



「ならお前が責任取れよ」



「責任?」




責任ってなんの?



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