ブラックⅠ-出会い-


レイジとリュウガ、仲が良いんだか悪いんだか。


電話ではレイジがリュウガに怒鳴り散らしてるけど、もしかしたら本当は私に怒鳴り散らすつもりだったのかもしれない。


けど怒りのあまり「なんだ」ってリュウガの声も聞こえてなくて、電話の相手が私だと思って怒鳴りつづ続けてるのかもしれない。


そうだとしたらリュウガは完全に怒鳴られ損だ。
そもそもレイジが何でそんなに怒ってるのかは分からないけど。



数回言葉を交わしたリュウガは無言のまま私へと携帯を手渡した。

その画面を見るとまだ通話中で、




「おい、お前明日覚悟しとけ」そんなお怒りのレイジさんのお言葉。


え?何!?何故?
覚えとけって何が?
一体レイジとリュウガはどんな話をしたわけ?


どうやら私にご立腹らしいレイジ。
何をしたのか全く心当たりないけど、私明日怒られるっぽい!

会いたくない!レイジに会いたくない!



「ごめんなさい…」


とりあえず謝っといた。怒られる前に、けどそれがまた火に油だったらしい。


『分かってねぇくせに 謝んな』


バレてる、私がとりあえず謝ってみたって言うのバレてる!!



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