ブラックⅠ-出会い-
アキさんが何をそんなに楽しそうにしているのか私にはちっとも分からないけど、
自分がピンチって事には変わりないし、レイジが怒ってる事は確実。
そのあと途中コンビニで3人分のお弁当をアキさんが買ってきてくれて、車内に残された私はレイジに何て言われたのかリュウガに聞いたけど、全く答えてくれなかった。
むしろ無視!完全にドシカト!!
なんなんだよと思ったけど、リュウガってそういう人なんだと思う。
必要最低限しか話さないタイプだし、きっと私に話す必要がないと思ってるから話さないんだと思うと、もう聞くのを諦めた。
アキさんが戻ってきて私とリュウガの異様な雰囲気に「どうしたの?」と優しく聞いてきたけど、
リュウガにバレないように睨んでいた私を、どうやらバックミラー越しに見てたらしく「ぶっ」と笑って、それに気が付いたリュウガに睨んでいた事がバレて
私なんかよりも数百倍は迫力のある睨みをおみまいされた。
もうリュウガの事は睨まないって心に誓った。