ブラックⅠ-出会い-
ブラストの総長だとか、一緒にいると危険だとかそんなの関係ない。
私にとってはレイジはレイジだ。
「レイジだから一緒にいる」
最初は最悪な奴だと思ってたレイジ。
「レイジじゃなきゃ一緒になんていない。」
レイジがレイジだから一緒にいるんだと。
今は知ってる。レイジが凄く優しくて本当は良いやつだってことを。
「レイジはレイジだよ」
その私の言葉を最後に、受話器の反対側からは小さなため息が聞こえてきた。
どうやら起きていたらしい。ちゃんと聞いていたらしい