ブラックⅠ-出会い-
リュウガもレイジも、無駄にフェロモン出してるせいで私の心臓がどうにかなりそうだ。
なんでそんなに色っぽいんだと。
どうしたらそんな色っぽくなれるんだと。いっそのこと聞いてみたい。
でもそんなこと聞いたら、こいつ変態なのか?女子高生のくせにスケベでどうしようもない奴なのか?なんて勘違いされたら嫌だからやめといた。
ただ黙だまとまだ眠たそうに食べるレイジに
「昨日大丈夫だった?」
今だドキドキしてしまう心臓を無理矢理押さえつけながら聞いた。
やる事があったらしいレイジ。
総長としてやらなきゃならないことがあったらしいレイジ。
「あぁ」
こんなにもドキマキして心配したのに返事はたったのそれだけで、昨日のセリフを思い出して緊張していたのは自分だけかと思ったらバカらしくなって少し緊張もほぐれた。