ブラックⅠ-出会い-



むしろ昨日のあの電話は夢だったんじゃないかと思うほどレイジはいつもどうりで、



その後特にすることもない私に「倉庫いくか?」とレイジが聞いてきたのでおとなしく付いて行った。



土曜日だろうが日曜日だろうが毎日倉庫に足を運ぶ総長様は、休日なんてものがないのか偽りの彼女(私)じゃなくて、本命の彼女が出来たらデートの一つも出来なくて速攻振られるに違いないと思った。


いくらイケメンでも、いくら色っぽいレイジでも。



そんな私の心中が分かったのか、わかるはずないけど、チラッと見てきたレイジはしっかりと小さな舌打ちを私にお見舞いしてくれた。



倉庫に着くと広場にはみんな好きなようにバカ騒ぎをしていたりバイクをいじっていて、中にはこうちゃんも居るのが見える。


溜まり場部屋にはすでにイツキがいて私を見ると嬉しそうに「あーちゃんだー!」ゲーム片手に笑顔を向けるから、その隣で仲良く二人でゲームをした。



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