ブラックⅠ-出会い-
それでもやっぱり返事をしないレイジに
「分かったら返事しなガキ!お姉様の言うことが聞けないの!?」
それはレイジが返事するよりもずっと早く反応したのはまさかの私だった。
「って!えーー!!!レイジのお姉様!?」
微妙だった空気。いや、まだ微妙な空気が漂う部屋のなかで私の大きな叫び声が響き渡る。
それにビクッと肩を震わせたイツキはゲーム機を床に落っことし、無残にもソフトが床へと散らばった。
「あら、可愛い子発見」
ビックリしすぎて目をまん丸に見開く私にさっきまでブチ切れてたヤンキーみたいな台詞をはいていたはずのレイジのお姉様らしい人は
呑気に私に目をやり呟いた。