ブラックⅠ-出会い-
こんな格好だというのに、下着姿でいることにもはや恥さえもなく、私の涙は止まることなくポタポタと落っこちていく。
「………これ、」
そんな小さな声と共に、スッと私の背中にぶつかる何か冷たいモノ。
それか先ほどまでに立って居た男の指先だと気が付くのには時間がかかり、
「ひでぇな、」
その言葉に「しまった!」と思ったと同時に一気に羞恥で私の顔を熱くさせた。
「俺はアキ、君 名前は?」
私の背中に手を当てて居た男は、前へと回り込むようにしてくると、私のワンピースを頭からスッポリと被せてくれる。
「一ノ宮….アオイ…」