ブラックⅠ-出会い-



私を不思議と守りたくなると言ったレイジ、嫌な思いをさせてごめんと言ったレイジ。



この女達は何にも分かってない。
イツキやカエデがいかにレイジを信頼してるか、ブラストのメンバーや私がどれだけレイジを大好きか。



脚を止めて一度すれ違った方向へと向き直る私に、さっきまでベラベラと喋りまくっていた女達も私を見る。いやむしろ睨んでいる。



「何〜?大きな声出しちゃって」



クスクスと笑う集団。
私をバカにするように、ニヤつきながら。


「彼氏が有名だからって調子乗って勘違いしてるんじゃないー?」



調子乗ってる?勘違い?
なんなんだろうこの人たち。
本当に分からない。


どうして平気でこんな事を言えるのか、どうして平気で人を傷付けられるのか。



「本当笑える〜」



何がそんなに面白いのか、私からしたら短すぎるスカートからパンツチラチラちらつかせてるあんた達の格好の方が笑える。


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