ブラックⅠ-出会い-



否定でしか愛情を表せない彼女達が可哀想だと思った。

本当はレイジが好きで仕方ないのに。憧れてやまないのに。




レイジをけなして自分の気持ちに嘘をつこうとする彼女達があまりに可哀想すぎて、



そうでもしていないと自分が傷付いてしまうとばかりに他人をけなす彼女達を見て、



「レイジをバカにしないで」



そして結局はレイジをそういう目で見ているんだと。


ブラストの総長という立場でしか見ていないんだと。


確かにレイジはすごく魅力的だ。
でも結局彼女達は、レイジの良さが好きなんじゃない。

ただレイジをブランドのようにみているんだと。



ムカついて仕方なかった。
レイジの良さは私やブラストの皆が分かっていれば良いとずっと思ってた。


でも限界だった!ムカついて仕方なかった!!




「レイジは私の彼氏なんだから!!あんた達みたいな内面ブスはレイジの名前呼ぶ資格だってないんだから!!」


そして私は完全に間違えた。

怒り方を…間違えた。






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