ブラックⅠ-出会い-
「この場所を誰に聞いたか知らないが、ここは君が来るような場所じゃない。」
アキさんは眉を歪め、私の顔を覗き込む。
「アオイちゃん、この傷 誰にやられた
?」
言いたい事はたくさんあるのに、声が出ない。
もう限界だと、心も身体も悲鳴をあげているのに、助けてと叫びたい。もう私をあの世界から解放してと。
だけど気持はもう本当に限界で、限界を越えるギリギリのところか、もしくは、もうとっくにそんなもの越えていたのかもしれない。
ねぇお願い、
お願いだから、
もういっその事
「………私を、殺して……ください」
こんな言葉しか出てこない。